松本建設の家づくり
注文住宅の良さを、どんどん紹介します!
2025/05/26

気密測定

先日、完成した現場の気密測定を行いました。

高気密・高断熱住宅と耳にする機会も最近多く特に気密性能C値がいくつですよと、隙間なく高気密住宅ですよと売りにする会社さんも多くなった気がします。

今までも気密測定は何度か行ってきまして今まではC値0.7程度。(一般的にC値1.0を切ると高気密と言うそうです)

いつも行っている家づくりは、セルローズファイバー断熱を使用しているためセルローズファイバーの調湿作用を発揮させるためもあり気密シートは貼らずにいます。断熱範囲も床下~壁~天井(勾配天井の場合は屋根)と気密性能を出すには不利な部分の多いそうですが、この仕様でもどのくらい気密性能が出るのかをチャレンジしている部分もあります。

でも、私自身それほど気密性能を求めることも無くどちらかといえば窓を開けて風を通して過ごせる日は窓開けて頂きたい。春・秋など季節の良いときは防犯や雨の心配のない窓はずっと開けっぱなしでも良いんじゃないかと、家の為にも換気はバンバンした方が良いよねって派です。ただ、最近の夏の暑さや群馬の北風など我慢出来ないところも多く、冷暖房に頼らざるを得ない時も多くなってきました。

その際に、的確に冷暖房を効かせるためには断熱性能と気密性能は無理しない範囲で必要かなって思っています。

無理しない範囲というと、C値を追い求めるために特別な材料や手間をかけ建築コストを上げることなく気密を高めることが大事かなって思っています。正直、C値が1.0を切って断熱性能も高ければ細かい差を感じることなく快適に過ごせることが出来ると思います。

冷暖房のコストもさほど変わらないかなと思いますし高気密を求めるがためにコストをかけ建築費が上がりすぎてもその分の快適性は実際どうなのだろう?しかも窓開けて換気しましょうねっていう矛盾になるので今の私の結論は、無理しない範囲でどこまで気密はあがるのかに至っています。

無理しない範囲での気密処理って、あくまでも埋めるべき隙間をきちんと埋める。抜けが無いようきちんとチェックする。ここが大事だと思います。気密シートは貼らずにどこまでいけるかと今回の測定です。

結果はC値0.54。最高記録更新です!

今回の現場は平屋で形状もそれほど複雑でない為気密性能は出やすいと思いますが思ってた以上の結果にびっくりです。

いままで以上に処理すべきところを注意したので結果に表れ嬉しいです。

このお宅はUA値も0.44。heat20G2グレード。

十分高性能な住宅になるのかなって思いますが、仕様はいつもと同じく目指す家も同じです。

あくまでも「ふつうの家」。当たり前にやるべきことをきちんとやろうと思っています。

 

松本。